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Kenta Kura Official Blog ~Life@The Royal Ballet~

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2010年 02月 15日

マキューシオからカエルまで


先週の舞台は

マキューシオ→マキューシオ→ベンヴォーリオ→ジェレミー

で、特に土曜日の昼夜+おまけの日曜日で、さすがにバテた。


土曜日も昼公演のマキューシオが終わったと思ったら、
間2時間の休憩を挟み、ベンヴォーリオがスタートという詰まったスケジュール。
でも、舞台に出れば疲れよりも踊りたい気持ちのほうが勝ってしまう。

マキューシオは、ソード・ファイトも面白いと言われるが
特にデス・シーンを褒めてくれる人が多かった。
時間をかけたし、自分の中でも相当な思い入れがあるから
そう言ってもらえるのが嬉しかった。

このシーンの為に、バレエの映像のみならず映画などの様々なデス・シーンを見た。
探していくうちに松田優作、渡辺謙まで見てしまったし(笑)

デス・シーンはケネス・マクミランがとても時間をかけて作ったと言われるシーン。
芸術監督の要求も細かく、リハーサルもシーンの説明だけで終わった日もあった。

まだまだ技術面でも良くしていきたいし、これからも頑張りたい。


そして一夜明けて日曜日。
この日はバレンタインデーの特別公演。

国とスポンサーがオペラハウスを貸し切って、
アフガンニスタンに駐在している英軍の家族を招待するというもの。
プレスやメディアも来ていて、大きな企画だった。

ロイヤルバレエからは「ビアトリクス・ポターのお話」を上演。

ジェレミー・フィッシャーを踊ってほしいといわれ、快諾したものの
返事をしたときは前日にこんなに踊っているとは知らなかったので
ウォーミングアップをしている時は「今日、本当にジェレミー踊れるのか?」と
自問を繰り返すくらい身体が痛かった。

舞台が始まって、自分(ジェレミー)が新聞を読みながら登場すると
客席からウキャキャキャーっと笑い声が聞こえてくる(笑)

なので、「子供が多いのか?」と気付いた時にはもう身体が熱くなってた。
結局いつもよりサービス?して色々な動きを付け足した。
釣り竿でイチローポーズを披露したり(笑)
(こっちのキッズ達にはわからないだろうけど・・)

最後も大歓声を受けて、ちょっと戦隊ヒーローになったかのような気分だった(笑)

終演後、写真撮影などもあり、「ジェレミー、ジェレミー」と声をかけられたが
「どんな気分だい?」と聞かれても「死にそう。。」と答えてしまうくらい
流石に最後は限界を感じた。


しかし、バレンタインデーだけに、たくさんの愛をあげられたのではないかと

思ってみたりして(笑)


マキューシオからカエルまで_d0128059_7591587.jpg

by kenny-ku | 2010-02-15 23:59


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